ステージ・ママの苦労【ステージ・ママの苦労】昨日、我が子の初めてのCM撮影だった。。 一度、誰もが知っている会社のCMに決まりかけたが、やんごとなき理由で 断念したのだ。。。(逃した魚はでかい‥) ピン(一人)のCMなので、詳細については書けないけど。。 うちから近場の撮影所だったのが幸いだったが、私も疲れた・・・・・。 2時間ぶっ通しでスタジオのセットの中に我が子がおり、 子どもへの監督さんの指示を、私自身も目と耳を凝らして 少しも聞き漏らしの無いように、集中して聞いていた。 監督さんの指示を我が子が把握できなくて、うまく指示通り動けない時、 すかさず、子どもに説明しに行く。 それも邪魔にならないように、煙たがれないように・・・。 例えば、1シーンのテイク数が増してくると、集中力が途切れて カメラ目線が出来なくなる。目が泳ぐのだ。 そういう時は、「カメラの向こうにお友だちがいっぱいいるんだよ。そのお友だちに、 『これ可愛いから買ってね~!!』っていう感じで言わなきゃダメだよ~」とか‥。 よく子役で目が泳いでいるケースがある。が、子役とは言え あれはプロとしてアルマジロ行為だと思う。 あ、ラブ・シーンとかで見つめ合って、目が泳ぐのはOKよ。 今、隣りに誰かいる人はやってごらん。 左右の目を見ちゃうから、目が泳ぐんだよね。 あ、誰も隣りにいない人は、鏡でやってみてもダメよ。 出来ないから・・・。 我が子が指示通り出来なくて、撮影が押してしまうことは避けたい。 スタッフに迷惑をかけたくない。 何テイクも撮って、「よ~し、OK!」と監督が言ったときの顔色が気になる。 「あれだと、満足度は70%かなぁ‥」とか。 やっぱり、どのシーンも100%に限りなく近い満足度を提供したい!と思う。 仕事の充実感・満足感って、お金に替えられないし、 我が子の出来が、たくさんのスタッフの充実感を左右する、と思うと ステージ・ママとしてのプレッシャーは大きい。 周りに20人以上の大人のスタッフが注目する中、 子どもが2時間もセットの中でライトを浴びて、テンションをキープすることは やはり、訓練が必要なんだな‥と思った。 最後の1シーンでは、監督さんの言うことがなかなか出来ず、 集中力が途切れて頭が白くなっているのが、見ていて解かった。 そういう時は特に、リズムで動きを教える。 途中気になって、そばにいたスタッフに進行状況をこっそり聞いたが、 「2時間早く終わりそう、巻いている」ということなので、ホッとした。。 そういう意味では、我が子も頑張ったかな。 以前、マネージャーに「売れている子は、普段から大人しい子」と 聞いていたので、それを聞いた次点で「こりゃ、ダメだ・・・」と思ったものだが。。 現場は面白かったし、過去に似たような現場を見てきて少しは慣れていたので 緊張もなかったが、どの程度口出ししていいのか‥これが、やっぱり気疲れしたのか。。 おまけに、前の晩マネージャーから、 「まだ、向こうと連絡が取れないから~。ヘアメイクさんもいないっていう話だから、 衣装も自前で‥。OAもいつかわからないから、季節感のない(長袖)もの3パターン 用意して。あ、半袖バージョンもね。靴も1足余計に‥」 大抵、前の晩にならないと出てこない詳細だが、それもこんなに不確定な‥。 衣装を全部出して、必要以上の数を選んだ。。。 一度、監督と洋服の好みが違い、持参した衣装が足りなくなったことがあり、 自分自身、納得の行かないシーンの撮影があったからだ。 10パターンくらい用意し、アイロン掛け。。。 気になる白いものは洗い直したりして、一晩中ドライかけて、アイロン掛けて。 もう、泣きながらだよ。。。早く寝たいよ~っ!(T△T) 「おいお~いっ!これで明日、衣装があったら、その場で暴れっゾ~!」 翌朝通された、現場の控え室。。 「おはようございま~す!」 ん?声が複数じゃん! え~っ!衣装さんもいるじゃん!ヘアメイクさんも! やっぱりね。。。 さすがに暴れるわけにはいかないので、 「あ、衣装あるんですかぁ?」 「持ってきました?」 「ええ、たんまり・・・」 皮肉を言うのがやっと。。。 ステージ・ママは、苦労が多い。。。 |